2013.9.9

 

これからはじめようとしていることはね、ほんとうにそうなんだよ。そこにひとりとりのこされてもね、いままでだってそうだった。だからもんだいない。ほんとうにそれを実践するかどうかなんだ。そして、決断したし、合意したから、かなわなくてもわたしはそこにつくります。いのちのうけざらとして。

 

わたしはかつて、自由にたっぷりと過ごすことのできた、ある時間の価値を、ずっと信じて疑わない。わたしにとって、作品にとって、価値あるものであれば良いと思っていたけど、もうそれでは済まないんだ。つねにおびやかされているから。理解を得ないといけない。その価値を他の誰かに。

 

かくしもっているわけにいかなくなったからみんなにあげるよ。でもだからほんとうにうまくいったときには、そのことを理解してこわさないで欲しいんだよ。

 

それしかねがってない。

 

そのことがなければわたしはないし、さくひんもない。だから、ある時期になるとすごく苦労する。ほんとうになにかわからなくなるし、混乱するし、にぶくなる。でも、もう一生その時間はかえってこなくって、あたらしい仕組みをつくらなければならないって覚悟していた。矢先に、

 

だからこれがさいごです。もうつぎはないかもしれない。ほんとうはずっとこのままがいいけど、ひどくこわれやすい時間なんだ。

 

いま知覚できる現実をとりのがしたくないんだよ。

 

 

 

 

 

 

2013.9.10

 

これはユートピアの代償なんだ。